Googleのアナリティクスにはウェブサイトを分析するためにさまざまな指標があります。
そのアナリティクスの指標の一つに「セッション」があります。
アナリティクスのセッションには「日付」や「時間」によってルールが定義されていて、セッションの参照元を知りたい時にもルールがあるので理解を深めておこうと思います。
セッションとは
ウェブサイトを閲覧するときには、そのウェブページをクリックして開き、ページが読み終わるとページを閉じるか他に気になるページに進みます。そして他のページからウェブサイトを閉じます。
この一連の流れをアナリティクス的な表現で言うと
ランディングページにユーザーが訪問して、そのランディングページを閲覧しただけで直帰するか、またはサイトを回遊した最後に閲覧したページで離脱する。
どちらの一連の流れも同じ意味なのですが、ユーザーがウェブサイトに訪問してからウェブサイトを離れるまでの流れをアナリティクスでは「セッション」と言います。
アナリティクスのセッションだけなら、訪問者の「活動」なので比較的に理解しやすいと思います。
初見では分かりづらくなるのが「セッション」のルールが入ってくるときです。
アナリティクスのセッションに必要なルール
アナリティクスヘルプでも確認できますが、アナリティクスのセッションにはセッション数を計測するための算出方法が3つあります。
ルールはセッションをなるべく正しく計測するためのルールと考えてみるといいかもしれません。
- 日付が変更したときのセッション
- 行動の無操作が30分を経過したセッション
- 参照元が外部サイトだったときのセッション
上記の3つのセッション算出ルールはウェブトラッキングのみに当てはまるルールです。
一つづずつ詳細にしていきます。
日付変更でセッションが切れる
アナリティクスで計測する対象のウェブサイトのページを訪問して閲覧中に日付が変更になると訪問中のセッションが切れます。
日付変更する前の23時55分にページ閲覧を始めた訪問者が、日付変更した0時10分までページを閲覧してた場合、23時59分59秒でセッションが切れてセッション1です。
そして日付変更になった0時から新しいセッションになります。
セッションが切れる時間は30分
次にアナリティクスのセッションはデフォルト設定だと「30分操作がないセッション」はセッション開始から30分でセッションが切れます。
例えばサイトに訪問してページを開いて読んでるけど、30分以内に寝落ちして何も操作することなく無操作で30分が経過した。
6時間後に起きてスマホを開くと訪問ページが開きますが、このときのセッションは寝落ち前のセッションではなく新しいセッションが開始されます。
30分以内の寝落ちパターン
ページを訪問して即寝落ち、しかし20分の寝落ちで奇跡的に目が覚めてページを開くと30分内なのでセッションは切れません。
調べてみるとアナリティクスでは、設定変更してない30分以内はページを離脱してないと認識するようです。
参照元が変更になると新セッションになる
例えばユーザーが「Aサイト」に貼られている私のサイトの外部リンクをクリックして、このサイトに訪問したとします。
このときの私のサイトのセッションの参照元は「Aサイト」になります。
Aサイトが参照元になって訪問したセッションですが、再び同じユーザーが私のサイトに貼ってる「Bサイト」の外部リンクをクリックしてBサイトに飛んだとします。このときセッションは切れます。
さらに「Bサイト」に貼ってる私のサイトのリンクをクリックしてユーザーが戻ってきた場合の参照元は「Bサイト」が新しい参照元になり、新セッションとしてカウントされます。
しかしアナリティクスの「参照元」の場合は、ブックマークからの流入があった場合などは前回訪問時の流入元を「参照元」とします。
タイムアウト30分後の新セッション参照元は?
ウェブサイトを訪問してアナリティクスのセッションが30分で切れて、新セッションとして計測を始めた場合その参照元がどこになるのかについてです。
個人的に考えてたのが参照元が「direct/none」になるのだと認識してました。
これは参照元が自分のサイトだからと思ってですが、はっきり理解してないので調べました。
調べた結果「参照元/メディア」を取得することができるセッションに遡って適用するようです。
それなのでサイトへ流入する起点となった「参照元/メディア」が反映されます。
例があったので引用させていただきます。
例
- google/organic より sample.com/a/ へ流入
- sample.com/a/ ページで30分以上放置
- sample.com/a/ から sample.com/b/ へ遷移
上記の場合、セッションが2つ計測されます。
そして参照元
1つ目は
参照元/メディア=google/organic、ランディングページ sample.com/a/
2つ目は
参照元/メディア=google/organic、ランディングページ sample.com/b/
となります。
アナリティクスのこのあたりの知識になってくると頭が痛くなってくるので、ほどほどな理解までにしておきます。
アナリティクスのセッション継続時間の変更
ここまでのアナリティクスのセッションの説明で登場することがあった「セッションのタイムアウト」についてです。
セッションのタイムアウト時間はアナリティクスで何も設定してないデフォルトだと「30分」でセッションの継続時間が切れてタイムアウトになります。
このセッションの継続時間を短くしたり、長くしたり変更することができます。
- アナリティクスを開く
- 管理をクリック
- トラッキング情報をクリック
- セッション設定をクリック
上記リストの順にアナリティクスでクリックして設定画面に進みます。
そうするとセッション設定の画面一番上に「セッションのタイムアウト」があり、時間と分を設定変更できます。
- 最小のセッション継続時間は1分
- 最大のセッション継続時間は4時間
ウェブサイトのコンテンツ量が多くて、訪問者の滞在時間が平均して長い場合にはセッションのタイムアウト時間を調整して長く設定してもいいと思います。
訪問者の滞在時間が平均して短い場合はタイムアウト時間を短くすることを検討するのもありです。
ただセッション数が増えたか減ったかをみてるだけだった場合でも少しでもセッションのルールが理解できるとアナリティクスで見るセッションを正しい指標として使えるヒントになっていくと思います。