- WordPressのバージョンを戻す
- WordPressをダウングレードする
- WordPressをバージョンダウンする
言い方はいろいろありますが、どれも現在使用してるWordPressのバージョンから古いバージョンに下げてWordPressを使用することを言います。
以前にWordPressの設定のことでお問い合わせしてくれた方がWordPressのバージョンを更新したら使用テーマの互換性の問題からなのかカスタマイズ設定が表示されないという不具合が発生してしまいました。
WordPressのバージョンを戻すときの方法を教えて欲しいとのことでしたので、ダウングレードするやり方をお伝えする前に確認作業したことをまとめたので参考になればと思います。
WordPressのバージョンを戻す方法は何がある?
WordPressのバージョンを戻す方法は2つの方法があります。
1つめはWordPressのプラグインで不具合が発生しないバージョンまで戻すダウングレード方法
2つめはFTPでWordPressのバージョンを戻すファイルを入れ替えてダウングレードする方法です。
WordPressのバージョンを更新して起きた不具合がWordPressのプラグインに影響してなくてプラグインを使える状態なら、プラグインでWordPressのバージョンを戻してダウングレードする方法が簡単です。
WordPressの更新をしたことでの不具合の影響がプラグイン操作に関係していて、プラグインではWordPressのバージョンを戻すことが困難な場合には、FTPでWordPressのバージョンをダウングレードすることになります。
プラグインでWordPressのバージョンを戻すダウングレード方法とFTPでWordPressのバージョンを戻すダウングレード方法どちらの方法もやり方を説明します。
WordPressのプラグインでダウングレード
WordPressのプラグインを使用してダウングレードする方法はとても簡単です。
WordPressのバージョンを更新したことでテーマのカスタマイズ設定が表示しないという不具合が出た問い合わせの方にもプラグインでバージョンをダウングレードする方法をお伝えすることで無事に解決できました。
WordPressのバージョンを戻すために使用するプラグインは「wp downgrade | specific core version」というWordPressのプラグインを使用します。
WordPressの管理画面の「プラグイン」から「新規追加」をクリックして「wp downgrade」を入力して検索します。
プラグインの「wp downgrade | specific core version」が表示されたら「今すぐインストール」を開始してインストール後に「有効化」してください。
有効化した「wp downgrade | specific core version」は「設定」の項目から「WP Downgrade」をクリックすることでWordPressのバージョンを戻す操作画面に進めます。
戻すバージョンをプラグインにて選択
WordPressのバージョンをダウングレードするプラグイン「wp downgrade | specific core version」の操作画面では戻すバージョンを選択します。
「WordPress Target Version」横の入力ボックスに戻すバージョンの数字を入力します。
戻すWordPressのバージョンを確認したい場合はバージョンを入力するボックス右横の「WP Release」のリンクをクリックするとWordPressバージョンを確認できます。
ちなみに
Current WP Versionが現在使用してる戻す前のWordPressのバージョンです。
Language Detectedは現在使用してるWordPressバージョンの言語です。
バージョン入力後に、どのバージョンからどのバージョンのWordPressに戻すか確認をして間違えがなければ「変更を保存」します。
ボタン一つで簡単にダウングレード
WordPressを戻すバージョンを「wp downgrade | specific core version」のプラグインで選択して変更を保存したあとはボタン一つで簡単にダウングレードが完了します。
バージョンを戻す数字を入力した画面で「変更を保存」したことで上の画像に自動で切り替わります。この画面でダウングレードするWordPressのバージョンを最終確認して良ければ黄色い枠の中の「Up-/Downgrade Core」のボタンをクリックします。
「Up-/Downgrade Core」のボタンをクリックしたことで「wp downgradeプラグイン」で選択したWordPressのバージョンがワードプレスの更新で可能になります。
あとはWordPressの「更新」から「再インストール」をクリックするだけでバージョンを戻したいWordPressがインストールされます。
インストールしたダウングレード済みのWordPressのバージョン確認はダッシュボードの「概要」で確認してください。
FTPでWordPressをダウングレード
WordPressのバージョンを戻すときにFTPを使用してダウングレードする方法でも不具合を回避することができます。
WordPressのバージョンが更新されてプラグインが不具合で使えない場合に有効な方法ですが、FTPの使い方に不安がある方の場合には少し難しい方法になってしまいます。
またバージョンを戻すためにWordPressのファイル操作をするのでバックアップは必須です。
ダウングレードするWordPressをダウンロード
FTPでWordPressのバージョンを戻す方法としては、まずダウングレードするバージョンのWordPressファイルをWordPressリリースファイルのアーカイブページからダウンロードします。
上のページからWordPressでこれまでにリリースされてる以前のファイルをダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルはzip形式なのでファイルを解凍しておきます。
FTPでWordPressファイルを操作
次にFTPでWordPressのバージョンを戻すサイトに接続して、ダウンロードしたWordPressのバージョンファイルを、不具合になってるバージョンのファイルと入れ替えする操作をします。
バージョンを戻すダウングレードファイル側(FTPでアップロードするファイル)のフォルダの中にあるwp-contentを削除します。解凍したファイルです。
wp-contentにはテーマ関係のファイルが入ってるのでファイルを入れ替えることで元の使用テーマが消えてしまわないようにするためです。
そしてWordPressを更新して不具合を起こしたファイル側(現在使用してるファイル)では以下のフォルダとファイルを削除します。
削除するフォルダ
- wp_admin
- wp_includes
削除するファイル
- index.php
- licence.txt
- readme.html
- wp-activate.php
- wp-blog-header.php
- wp-coments-post.php
- wp-config-sample.php
- wp-cron.php
- wp-links-opml.php
- wp-load.php
- wp-login.php
- wp-mail.php
- wp-settings.php
- wp-signup.php
- wo-trackback.php
- xmlrpc.php
残しておくフォルダとファイルもあります。
- wp-content
- .htaccess
- .wp-config
テーマ関係のファイルが格納されてる「wp-contentフォルダ」、パーマリンク設定などの設定関係の「.htaccess」、データベース情報やデバックモードに関しての「.wp-config」の3つは削除しないで残しておきます。
上の画像で削除するフォルダとファイルがピンク枠の中、残すフォルダとファイルが水色の枠の中なので画像も参考にしてください。
残すファイルと削除するファイルの操作が終わったらFTPでダウングレードするファイルをアップロードします。アップロードするファイル構成の間違えがないか、配置場所は間違えてないかを確認してアップロードします。
FTPでWordPressのバージョンを戻す方法でダウングレードした場合、FTPでアップロードする操作をした後にWordPressを開くとデータベースの更新を促されます。「WordPress データベースを更新」のボタンをクリックして更新をしてください。
データベースの更新が完了すると更新完了の表示と共に「続ける」のボタンが表示されます。「続ける」をクリックするとWordPressのバージョンを戻すダウングレードが完了します。
WordPressのバージョンをダウングレードできたか確認
WordPressのダッシュボードでバージョンを希望のバージョンに戻すことができたか確認します。
そしてWordPressのバージョンを更新して不具合が発生した該当する表示や設定で不具合が解消されているかも確認してください。
最後にWordPressのバージョンを戻すダウングレード方法によって不具合がなくなり、問題なくWordPressが使用できる状態が確認できたら、念のためバックアップファイルを残しておくと良いと思います。