WordPressのローカル環境を構築しておくと、本番環境のWordPressサイトに影響を及ぼすことなくローカルで事前にテストをすることができるので、必ずローカル環境の構築はしておくことをおすすめします。
以前はMAMPでWordPressのローカル環境を構築していた私ですが、同じWordPressのローカル環境でも構築方法が簡単だったのでMAMPから乗り換えました。
MacでもWindows10でも簡単にローカル環境を構築できたので、ぜひローカル環境を作成してみてください。
ローカル環境とは
ローカル環境とは、私たちが使用するPC内に仮想化の技術を用いて仮想PCの環境を作り出し、その仮想PC環境の中で実際に本番環境のサーバーにアップする前に動作確認やテストすることができる空間を構築することを言います。
ローカル環境を作るための仮想PC環境に必要なソフトには「VirtualBox」があるのですが、WordPressのローカル環境を簡単に構築する方法に使用するツールでもVirtualBoxが使われています。
WordPressのローカル環境をlocal by flywheelで構築
WordPressのローカル環境の構築は、「local by flywheel」というツールを使用して簡単にPC上でローカル環境を構築します。
local by flywheelはWordPress専用のホスティングサービスを行なっているFlywheelが、ローカル環境を作れるVirtualBoxなどを使用してPC上でWordPressサイトを立ち上げ、Web上のFlywheelにアップロードできるようにするために開発したツールです。
簡単にいうと、local by flywheelにはWordPressをローカル環境で構築するための準備が整っているので、難しい知識が必要なく、簡単にWordPressをローカル環境で扱うことができるのです。
ローカル環境をMacに構築
ローカル環境でWordPressを使えるように構築するには、先述したlocal by flywheelのダウンロードとインストールをします。
ローカル環境のWordPressを使用するPCが「Macの場合」を先に説明します。
local by flywheelのサイトを開くと「FREE DOWNLOAD!」のボタンがあるのでクリックします。上の画像の場合は翻訳してるので「無料ダウンロード」のボタンです。
「Please choose your platform」の表示が出るので、local by flywheelを動作させる環境を「Mac」にします。
次に名前とメールアドレスと電話番号を入力します。※全て入力しないでメールアドレスだけでもダウンロードできます。
入力が完了したら「GET IT NOW!」をクリックするとLocal by FlywheelのファイルがMacにダウンロードを開始します。
もし自動でダウンロードが始まらない場合は上の画像と同じ画面表示になるので「click here」からダウンロードできます。
ダウンロードが完了したらMacのfinderに入ったLocal by Flywheelのファイルをクリックして開きます。
ファイルを開くと上の画像のようにLocal by FlywheelのアプリをMacのApplicationに移動できるので移動します。MacのApplicationに移動できたらApplicationからlocal.appを起動します。
Macでlocal.appを起動すると上の画像のようになります。この画面は構築されたローカル環境にWordPressサイトを追加する画面です。つまりMacにローカル環境を構築できています。
次がWindowsでLocal by Flywheelをインストールする方法の説明になるので、必要ない場合は「WordPressサイトを追加」の見出しまでジャンプできます。
ローカル環境をWindows10に構築
ローカル環境を「WindowsPCに構築する場合」もLocal by FlywheelをPCで起動させてWordPressのローカル環境を構築します。
説明に出てくる画像はWindows10を使用したPCの場合です。
local by flywheelのサイトを開くと「FREE DOWNLOAD!」のボタンがあるのでクリックします。
WindowsでWordPressのローカル環境を構築するのでプラットフォームは「Windows」を選択して次に進みます。
※上の画像ではプラットホームはMacですが、Windowsを選択しているのでWindows表示になっています。
次に名前とメールアドレスと電話番号を入力しますが、メールアドレスだけでもダウンロードできます。
入力が完了後に「GET IT NOW!」をクリックでLocal by FlywheelのファイルがWindowsにダウンロードが始まります。
WindowsにLocal by Flywheelのファイルがダウンロードできたらファイルをクリックして開きます。
そしてLocal by FlywheelをWindows10にインストールする場合には、上の画像のように「どのユーザーにインストールしますか?」の選択が表示する場合があります。こだわりがなければ「現在のユーザーのみにインストールする」を選んで次に進みます。
次にインストールするPCのフォルダを選択してからインストールを開始します。
Local by Flywheelのイントールが完了した画面になったら、画面に「localを実行」にチェックが入ってることを確認して「完了」をクリックします。
そうするとWindows10に入ったLocal by Flywheelが起動を始めます。
起動して上の画像のようにWordPressを追加できる画面に切り替わればWindows10にWordPressをローカル環境で動かすための構築が成功です。あとは構築したローカル環境にWordPressを追加します。
WordPressサイトを追加する
起動して開いた画面でWordPressサイトを新しく追加してローカル環境上でWordPressを使用できるようにします。
通常WordPress内でインストール後に「サイト名」や「ユーザー名」「パスワード」の設定をする作業を、Local by Flywheel画面内で完了できるという簡単な作業です。
はじめにLocal by Flywheelを起動させた画面で「CREATE NEW SITE」をクリックします。
ローカル環境で動かすWordPressのサイト名を入力して「CONTINUE」で次に進みます。
次にChoose your environment画面になります。
「Prefered」と「custom」を選択でき、customを選んだ場合はローカル環境のWordPressでPHPバージョン、Webサーバーを「Apache」か「Nginx」の選択、MySQLのバージョンをカスタムして決定できます。
特にこだわりがなければPreferedを選んでCONTINUEをクリックしてください
次にローカル環境のWordPressにログインするユーザー名とパスワードを決めて入力し、「ADD SITE」をクリック。
最後にMacの場合は管理者パスワードを入力します。Windowsの場合は「管理者として実行」が表示されるかと思うので実行します。
これでWordPressのローカル環境が構築できています。
WordPressのローカル環境を開くには「START SITE」でローカル環境を起動させて、WordPressの管理画面に進む場合は「ADMIN」から。サイトを表示する場合は「VIEW SITE」から進むことができます。
構築したWordPressフォルダの場所
ローカル環境を構築したWordPressのフォルダの場所もローカル内にあります。
Local by Flywheelでサイト名の下にWordPressフォルダまでのパスが表示されています。横に右矢印アイコンがあるのでクリックすると簡単にWordPressのフォルダを開くことがでます。
そしてサイト名/app/public/の順番で進んで行くとwp-contentなどのwpフォルダの場所にたどり着けます。
ローカル環境のWordPressでも本番環境と同じように、WordPressのテンプレートをFTPで編集したりすることがあるので覚えておことをおすすめします。
ローカル環境のWordPressを共有する
けっこうおすすめなのが、構築したWordPressのローカル環境を簡単に共有できることです。
Local by Flywheelで画面下に「Live Link」があります。Live Linkの右横の「ENABLE」をクリックするとURLが発行されます。この発行されたURLを共有者に教えて共有者がURLを開くとローカル環境のWordPressサイトを見ることができます。
Live Linkなので共有元の私たちが共有するローカル環境を起動させている必要があります。
ローカル環境でWordPressを複数のサイトにする
複数のWordPressサイトを簡単にローカルに構築できるのもおすすめです。
Local by Flywheelで画面左下に+アイコンがあるのでクリックします。
そうするとMacでもWindowsでもWordPressのローカル環境を構築した手順と同じ流れで進んでいくので、サイト名とユーザー名、パスワードを入力してローカル環境にWordPressサイトを複数に増やして行くことが可能です。
Local by Flywheelのローカル環境でも複数のWordPressサイトを構築できるのは、Dockerという仕組みを使っているので、WordPressサイト一つ一つが、独立している状態を作ることができます。
ローカル環境をサブドメインで構築
本番環境のWordPressサイトをサブドメインで運営している場合に合わせてローカル環境のWordPressサイトをサブドメインにして複数のサイト追加をしていくことができます。
本番環境のWordPressに実装する前のテストでもWordPressの管理画面の設定を同じにすることで本番環境に近い操作ができるのでおすすめかと思います。
サブドメインでローカル環境を構築するのは簡単です。
Local by Flywheelで画面左下の+アイコンをクリックして追加するWordPressサイトのサイト名を入力した次の「Setup WordPress」画面でマルチサイトの選択項目を開き、サブドメインを選択します。
あとはローカル環境にWordPressを追加した流れに沿って操作を進めるだけの簡単操作でWordPressはローカル環境でサブドメイン環境を構築できます。
サブディレクトリでローカル環境を構築
サブディレクトリでローカル環境を構築することも簡単にできます。この場合もサブドメインで構築した手順と同じです。
WordPressサイトのサイト名を入力した次の画面でマルチサイトの選択項目を開きサブディレクトリを選択して設定を進めて構築できます。
サブディレクトリでもサブドメインでもマルチサイトにするときは「Setup WordPress」の設定で選択肢を変更するだけで簡単なのですね。
まとめ
WordPressのローカル環境を構築する必要なことは、Local by Flywheelに全て備わっているので、構築できているローカル環境をMacやWindowsにインストールする作業と、ローカルで動かしたいWordPressの個人設定をすればいいだけの簡単な方法で使い始めることができます。
Local by FlywheelでWordPressのローカル環境を構築したら本番サイトの環境をローカル環境に複製することで、さらに役立つローカル環境にすることも可能です。
最後になりますがローカル環境を構築する方法が簡単だということは、たとえ構築したローカル環境を削除したとしても、また簡単にローカル環境を作ることができることの裏返しでもあるので気軽に使用がでるのでおすすめです。